CBTの採用テスト

この春からP検やMOS試験といったパソコン・スキルテストだけでなく一般の資格試験会場にもなっている弊社のCBT(Computer Based Test)だが、4月、5月は就活での適性検査が目白押しだ。既に100名を超える受験者だ。そして、面白いのは、ここまで来ているのかというのが、この方式での「採用試験」だ。それもかなりの大手企業だ。受験者には「都心まで行かなくて近くで受験できるので楽だ」という声もある一方、あまり気楽に受けては採用試験の緊張感が足りないのでは、と思わせる方も見受けられる。

そこで思い出したのが次の二つの話だ。

ひとつは、高校受験での話。願書を取りにある私立高校へ出かけた生徒が、校門横の花壇の草むしりをしている麦藁帽で腰に手ぬぐいの高齢者に「爺さん、事務室はどっちだ」と尋ねた。お爺さんは親切に教えてくれた。「あんがとよ」と礼を言ってその日は終わったが、今度は大事な面接試験日になり面談室に入ると、正面に座っているのがその人、つまり、試験官である校長先生だったというお話しだ。その結果は想像にお任せするが・・・。

もうひとつは、入社面接時に受験者を控室に案内する事務員の女性の話を最近聞いた。その会社では、実はこの女性が合否判定会議では一番に意見を聞かれるというのだ。「絶対この子はだめ」と合否を大きく左右するという話だ。控室での態度、その受付女性への対応、言葉遣いで、いくら暗記型で習ってきた面接試験用応答も全く役に立たないそうだ。本音や本性が観られては、受験者も形無しだろう。一番求められるのは「人間性」という最近の企業事情の中で、コンピュータやネットでのエントリー、受験が流行ってもちょっと考えさせられる話だろう。

ここで教訓ではないが、「建物に入った時からが勝負であり、全てが面接試験と心得よ」と学生や生徒には教える訳だが、反対に、当方はComputer Based Testだけの役割で普段の言葉遣いや入退室、態度をチェックしてる訳ではないが、こっそりチェックシートをくれて評価を仕事にしてくれれば、大量のエントリーに頭を悩ませる人事担当者のかなりのお役に立てるのではないかと、心の中でつぶやくことがある。
若者は「情報社会」で事前練習や試験準備に長けている。大学や専門に教えるアドバイザーも流行っている。だから履歴書も差がなくなり、反対にわざわざ直筆で見分ける材料にと工夫する企業も出る始末だ。こうした中で、普通の暮らしでの生活態度や人間性をどう見抜くか。ここはやはりきちんとした家庭や学校での日常生活の基本動作からの話になるのでしょうね。誰にでも親切で優しい子供たちに社会が総出で取り組むしかないのでしょう。お父さん、お母さん、先生の頑張りなのかもしれません。

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