P検あれこれ

弊社のPCスクールもかれこれ20年近い実績があり、P検公認のPASS認定校としての歴史も同じだ。(P検の詳しい内容は左のロゴをクリックすると公式サイトにリンクします)だから再開に当たって3名ほど試験監督を追加する予定で、私のP検(パソコン検定)の試験監督カードを見ると99年発行で写真もかなり若いので再発行してもらうことになった。区画整理で移転となって一時スクールも閉鎖の間も、マイクロソフトのMOSは休業にしながらP検だけは継続して会費を払ってきた。この間、パソコン検定員会という組織が今ではP検協会(ICTプロシェンシー検定協会)と名称も変更になり事務局がベネッセコーポレーションになっている。

「ICTプロシェンシー」という言葉は耳慣れないが、「いま、企業は何を求めているか」という問いかけに対し、「職場では、ICTを活用した問題解決力を求めています」という「進化するICT社会のパスポート」という期待度と注目度が高まる資格でもある。それはアンケートによれば企業の81%が求めるスキルであり、400以上の大学での入試優遇や単位認定が行われてもいる。詳しい内容の説明は検定協会のサイトに任せるが、最近では入社試験の代わりにとか、内定を受けた学生が入社式までに「最低でも4級は必ず合格しろ」と言われたと受験しに来るようになっている。

これは、最近の学生や若者がスマホ世代がゆえに、ICTの申し子であるかのような錯覚があるが、実はビジネスユーズでのコミュニケーション能力がかなり低く、ましてパソコンは普段触らないという方が多くなっているという現状が見えてくる。あるいはワープロは使えるが、表計算は使ったことがないなどの偏りでもあるのだろう。バランスよくなんでも一通り使いこなした上で、単なる「ソフトウエア操作技能」や「ICT知識」にとどまらずに、解答のない現代社会における「総合的な問題解決能力」というスキルをどの企業も求めている。工業や商業に関する専門的な知識やスキルというより、経営やこれからの情報社会への柔軟な発想ができる知識やスキル、対応能力が大切な時代だということなのかもしれない。

P検は、多くの試験が一発対応に比べて、タイピングや免除アプリなど細かな点で努力した人間には柔軟に応じてくれる珍しい検定試験だ。これからの時代には英検や漢検などと同じように、中学、高校でもぜひ受験させてくれるといい資格試験ではないだろうか。だから多くの企業で最低レベルの指標に採用し始めているのかもしれない。

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