次の営業戦略・パソコン販売

PC reuse iiyama-j_8-2秋の営業戦略の目玉は、スクール部門のリニューアル・復活と、今回、Dell、NECを中心としたパソコン販売部門の再構築しようかと考えている。しかし、物品の販売には大きなリスクや課題が山積している。
元々弊社は、前の会社をM&Aで整理し、いわば社長をリストラしての単身での起業。それまでの蓄積から学習塾の全国ネットワークを、セガの親会社だったCSKと組んでといったベンチャー的な発想でIT業界に転身してきた。その後、日立製作所と提携するにあたって法人化、日立パソコンディーラーとしてSOHOセットを販売。一時期は全国トップ10の販売実績があったこともある。
ところが日立がパソコン事業から撤退、パソコンを作らなくなった。あわててメーカーを探す羽目になったが、そのおかげでNECや富士通とかと張り合ってどうにか行政の入札で勝負していたことも無になった。というのも日本では国内メーカー優先で、デルやHP(ヒューレットパッカード)などの外国メーカーは行政にはエントリーすらできない状況でもあったからだ。

そして、パソコン製造の再編は雪崩を打って訳の分からない時代に入る。IBMが中国のレノボに売られ、最近では富士通がそこに吸収される話が進んでいるらしい。東芝が富士通と合併という話がそこで途切れるらしいが、その間もイイヤマやマウスコンピューターなど中小企業とも連携しようという時期もあったが、結局は現在のところ、メーカーにこだわらずにお客様のニーズ優先で、購入代行でハード面より導入時や導入後のサポート・サービスが本業となっている。
SV-AS10 ImageData日立系列としてHP社のサポートなどを扱ってはいるが、どうせなら日立も独自製造の代わりにインフラ系の強みを生かしてHP社を買収するかOEMライセンス契約などでせめて日本国内向けにHPパソコンを「日立製」という名前だけでも残す戦略があればよかったのにと思う。
実際、どこのメーカーでも中身は中国製、台湾製と同じような部品で出来ており、純粋にどこの製造かは明言できない状況だ。しかし、中国資本で本社が中国だと情報がどう収集され、中にウィルスまがいのどんなソフトが隠れているのかなどの不安があって、やはり行政や企業は敬遠しているのも事実だろう。

震災前は中古パソコン製造・販売も順調だった時期もあった。3R(リディース・リユース・リサイクル)運動推進ということで中古パソコンも社会的な意味もあって、またリユースに学校や行政の払い下げ活用で事業化もうまくいきそうだった時代だ。障がい者雇用でリユース工場も立ち上がりそうな気配だったが、それも以前のようなNTTやソフトバンクなどの回線営業への中古パソコン販売路線が陰を潜めてしまっている現在、中古パソコンからは事実上手を引いた形だ。
行政への入札登録業者の手続きなどの関係で、また市民や企業のパソコンの買受、販売と市民活動やNPO支援で中古パソコンも細々と販売していることから、埼玉県公安委員会の古物商許可も再度、住所変更をしておいたが、変化の激しい業界でのデフレ傾向もあって中古の需要は厳しくなる予想だ。

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秋からはそういう意味で、もう一度、ソフトだけでなくハード面での「パソコン販売」を再開しようと動き出すかどうか悩んでいるという状況だ。というのも、ここへきてパソコン買い替え時期になって、各家庭や企業でもXp、ビスタとなくなり、7か8をと我慢してきたとしても、Windows10にしないとサポートも打ち切りになるとかの不安材料と、幾分、景気が上向き、少なくとも設備投資に少し回せる感じになっているのかもしれない。
パソコン相談で増えているのも、以前のようなWordだExcelの使い方だ、というよりネットワーク関係やブログやSNS(ソーシャルネットワーク)といったコミュニケーションツールとしての使い方、パソコンは軽くしての社内でのLANやクラウド方式での運用方法の転換が多くなっている。さらに、子供のためのプログラミング講座でも、家で「お父さんのパソコンを使われるのがいやだ」「ゲーム機程度の価格のパソコンがないか?」といったニーズにも応えられ、ご家庭や小さな会社でも1人に1台というこれからの需要を見越しての格安販売は広がる雰囲気だ。この機会にwindows10のビジネス向きノートパソコンをご家庭や地元の中小企業に提案する戦略を本格化するべきかというところでもある。

%e5%ae%8c%e6%88%90%e3%83%91%e3%82%bd%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%90%e3%83%8a%e3%83%bcbそこでもう一度、いくつかのメーカと折衝してパートナー関係を再構築してのパソコン販売にも力を入れようかというところである。現場ではいざ買おうとなると、自分たちの使い方に合わせての購入は意外と難しいと聞く。商品が多い、自由がある分、選ぶにはそれなりの知識も必要だ。OSがやっとのメモリで仕事にはつかえないとか、店員さんの口車で高スペックなものや不要なソフト満載で動作が遅いなど、買ってみてあっていないことに気が付く方も多いのが現実だ。あるいはNTT回線があるのに営業に騙されてauやケーブルテレビ回線を入れてしまったり、メルアドが代わっていながら設定がされていないなどのトラブルサポートも増えている。
そこでパソコンと家庭や企業のIT環境をトータルに考えた導入、保守・管理を前提にした販売をこれからのパソコン販売の弊社の戦略にと検討することにしたい。パソコン買うなら「コンシェルジュと相談してのセルフネットで」という、失敗しないパソコンの買い方として、新しいパソコン販売を確立できれば。

 

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