格差とスクールについて

Business people typing on laptop keyboard at conference.

最近、「職場でパソコンが使えない人が増えている」と嘆いていると聞いた。40代のパートさんも大手の企業にいながら、パソコンの激変前に結婚で退社したせいでその後スマホ世代になっていて、今のWordやExcelが使えず、質問ばかりされるのでやりにくいというのも耳にする。

一方、高齢者のNPOや団体でも10年前以上のIT講習会世代に比べると、最近はまたパソコンができない人が増えているとも聞いた。情報社会はPCからスマホやタブレットに移っている。OSやPCのバージョンがコロコロ変わるのに追い付かない。いまだに家にはXpがある。もうメールはやらないので「FAXに戻してほしい」といわれた、など個別で多様、バラバラでかえってIT格差が広がっている。連絡手段が複雑になっていると苦労を語る幹部の方も多い。

もちろん、バリバリにメーリングリストやSNSを活用する高齢者も増えた。その反面「ウィルスが怖いから」「不要なメールがたくさん来るから」ネットやメールをやめた。「facebookの削除を教えてくれ」といった相談もある。確かに不安なら切ってしまうのはいい方法だが、だからしばらく使っていないと全く使えない人になっているという感じか。そうなるとかなり大昔のアナログの連絡網が必要になるところだが、訪問、会合、郵便、FAX、電話と多種多様なメディアが増えて手間がかかり、連絡コストが増え、格差が拡大。情報が届かない人が存在することになる。いい訳としては「やっぱり顔の見える関係が大事」「近隣関係の再構築を」となる訳だが、この情報社会ではむしろ非現実的にも聞こえる。moderu

こうしたパソコン離れが中高年だけかと思っていたら、あっちこっちのマスコミやメディアでも採り上げられ、むしろ、日本の若者や大学生の、世界との格差が問題になってきていると指摘され始めた。
ニューズウィークでは、若者が「デジタルネイティブ」といわれながら、実は先進国の中でも最低レベルだということは余り知られていない、と記事にしている。日本の学生のパソコンスキルは、先進国で最低レベル」(ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト)

同じようなことは、業界でのメディアでも次のような問題点として特集している。
新連載・:「PCを使えない学生が急増」の問題点 (1/5) – ITmedia ビジネスオンライン

「PCを使ったことがない」という新社会人がここ数年増えている。「若い人のほうがITに対してのスキルが高い」と思いがちだが、実際にはどうやらそうでもないらしいのだ。

総務省の「平成24年通信利用動向調査」によると、「PC」の世帯普及率は75.8%となっているのに対し、「スマートフォン」の普及率は49.5%。この調査で見られるのは世帯対象であり、世代別、個人ではない。そこで、内閣府の「平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」を見ると、中学生までの「PCを所有している率」が諸外国に比べてかなり低い結果になっている。海外先進国の中学生の80~90%が自分のPCを所有しているのに対し、日本は約30%しか持っていないのだ。

いつから若者はPCを使わなくなったのだろうか。

こうした社会的情勢は、弊社が再開するパソコンスクールのニーズになるのか、弊社での人材募集や養成も含めて、今後の取り組みの情報としても共有したい。

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